57歳になる直前の9月、累計標高差5500メートルの山岳地帯で行われる「ベトナム・マウンテン・マラソン」に参戦した。トレイルランの世界シリーズ戦「ワールド・トレイル・メジャーズ」の1大会で、100キロメートルの距離を夜通しで走るレースだ。私は全12大 ...

【シンガポール=武田健太郎】東南アジア経済の米国依存が鮮明になっている。対米輸出額は第1次トランプ米政権が発足した2017年から24年までに2.2倍に拡大。対中国を上回り首位になった。関税交渉などで米国の強気の姿勢を招く一因となっている。東南アジア諸 ...

首都圏のマンション価格上昇が止まらない。新築平均価格は3カ月連続で1億円前後で推移する。建築費の上昇に加え、適した開発用地の減少が高騰に拍車をかけている。一定の稼ぎがある「パワーカップル」の都心部への集住も根強い需要につながっている。不動産経済研究所が公表する首都圏マンションの平均販売価格をみると、10年前の2015年全体に比べ25年上半期は62.3%上昇した。マンション価格が上がった大きな ...

第73期将棋王座戦（日本経済新聞社主催、東海東京証券特別協賛）の五番勝負第5局が28日、甲府市の常磐ホテルで指される。藤井聡太王座、挑戦者の伊藤匠叡王ともにここまで2勝2敗で、勝った方がタイトルを手にする大一番。NIKKEI ...

「バックオフィスの部署に移らないか」。小さな子どもを育てながら営業職として働いていた女性はある日、上司から異動の提案を受けた。早退が多く、急な出張に対応できなくなっていたこともあり、上司が気を利かせてくれたのだろう。「もっと働きたい。けども、周りに迷 ...

【クアラルンプール=坂口幸裕、藤田祐樹】トランプ米大統領は26日、マレーシアで開幕する東南アジア諸国連合（ASEAN）関連首脳会議に出席する。第2次トランプ政権は対外援助削減で東南アジアへの関与を減らし、関税政策でも圧力をかける。ASEANは歓待を演 ...

絵画は、去りゆくものを描く芸術です。はるか昔に逝った歴史上の人物の面影を生き生きと今に伝え、一瞬ごとに去りゆく時が織り成す風景を静止画に描き留めてみせるというその醍醐味を、多摩美術大学名誉教授の西岡文彦さんが読み解きます。

英国ロンドンを拠点とするヘッジファンドのキャプラ・インベストメント・マネジメント。運用総額300億ドル（約5兆円）の巨大ファンドを率いるのが共同創業者の浅井将雄さんだ。金融資本市場の虜（とりこ）になりながら、世界を舞台に日本を背負い戦ってきた。あさい・まさお　1966年愛知県生まれ。90年に慶応義塾大学を卒業後、東海銀行（現・三菱UFJ銀行）入行。2005年に独立。英国でキャプラ・インベストメント ...

1940年2月2日。立憲民政党の斎藤隆夫は午後の衆院本会議で、泥沼化する日中戦争をめぐり政府を痛烈に批判した。「ただいたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し……」軍部は猛反発し、斎藤は国会を追われるが、当時の新聞には「老闘将なほ堅き決意」（2月4日付「中外商業新報」）などと硬骨漢への共感ものぞく。のちに「反軍演説」と呼ばれる熱弁である。この時期は「銃後の守り」が叫ばれながら、都市モダ ...

インフラ老朽化の波が信号機にも押し寄せている。4基中1基が更新時期の目安を超え、故障が後を絶たない。全国の警察は撤去を含めた対応を急ぐが、更新にかかるコストや地元住民との合意形成が課題となっている。「信号機が点滅している」。2024年12月下旬の朝、徳島市内の交差点2カ所で信号機の異変に気付いた通行人から110番が相次いだ。事故には至らなかったものの、復旧までの約4時間、警察官が手信号による ...

トランプ米大統領が第2次政権発足後、初めて日本を訪問する。昨年11月の大統領選での勝利からまもなく1年。世界を驚かせ続けてきた第2次政権は米国史の中でどう位置づけられるのか。外交と内政の専門家が点検する。◇　　　◇　　　◇孤立の衝動は建国以来　ジョージタウン大教授（国際政治） C・カプチャン氏トランプ政権は米国史と断絶しているわけではない。その歴史的連続性を確認するには、射程を建国期から2 ...

名古屋大学発スタートアップのQuastella（クオステラ、名古屋市）は、再生医療に必要な細胞の培養を人工知能（AI）で効率化する技術に強みを持つ。AIが細胞の画像を分析して品質を判断。人手に頼る「目利き」業務を減らし、製造コストを3割抑える。海外展開にも乗り出し、世界のバイオ企業にシステムを売り込む。Quastella　名古屋大学大学院創薬科学研究科の加藤竜司准教授（現クオステラ最高技術責任者= ...